
敏感肌とは、どんな肌? その改善の方法は?
敏感肌だから敏感肌用の化粧品しか使えない。敏感肌だから美肌になれないと思ったことはありませんか?
新しく買った化粧品がヒリヒリと感じるとき、敏感肌と感じる人は大勢います。しかし、あなたは本当に敏感肌ですか?
自分が敏感肌と感じている人の多くは、真の敏感肌ではないことが実は多いのです。そのためケア次第では、誰でも美しい肌になれるのです。
誰でも簡単にできる美肌の秘訣があれば、知りたくなりますよね?
そこで今回は美肌の秘訣についてまとめてみました。長年、敏感肌だと思って、悩んできたあなた。この秘訣を知れば、もっと化粧が楽しめる美しい肌に変われますよ。
そもそも、敏感肌ってどんな肌?
敏感肌と言っても、いろんなタイプがあり、大きく分けると次の3つです。
- 肌が常に敏感に反応するタイプ
- アトピー皮膚炎を持っているタイプ
- 時々、新しい化粧品などに反応するタイプ
それでは、タイプごとにどんな肌なのかを見てみましょう。
1.肌が常に敏感に反応するタイプ
皮膚は、「セラミド」と呼ばれる皮脂と水分のバランスを組み合わさってバリア機能を作っています。
しかし、角質を取り除いたり、過度の洗顔などでセラミドが減ってしまうと、バリア機能は低下し、水分を保つことができなくなります。
このバリア機能が低下しているために、花粉や空気中の有害物質に対して抵抗することができず、炎症が起こってしまうのです。
2.アトピー皮膚炎を持っているタイプ
アトピー肌には生活習慣、食生活、遺伝的な素因などがありますが、皮膚のバリア機能がとても低くなっているのです。
そのため何かの刺激が加わると、湿疹などの炎症がおこります。またバリア機能が低下することで皮膚は乾燥しやすくなっています。
乾燥することで痒くなり掻いてしまうことで、肌を傷めてしまい、より乾燥しやすくなるという悪循環になるのがこの病気の特徴です。
そのためまずは真剣にアトピーの治療に取り組むことが先決です。一般的には抗アレルギー剤、ステロイドなどが処方されますが対処療法であるため治すことはむずかしいのです。
何より掻きグセがついているため悪循環から脱出するのがむずかしいのです。本人が真剣に、本気で治おそうと思うこと、そして専門医にかかることが大切です。
3.時々、新しい化粧品などに反応するタイプ
これは、新しい化粧品をつけると、その成分で細胞が誤作動を起こし、ダメージがないのに、痛みを感じさせる神経伝達物質を放出してしまった状態なのです。
この誤差動は毎回なるわけではありません。そのため、痛みだけで、反応が特に現れなかった場合は、化粧品を使い続けてもいいのです。
敏感肌のタイプの中で、たいていの人は1や2に該当する人が多いかと思います。しかし、全てのタイプに共通して言えることは、スキンケア次第では、炎症が起きにくくなる肌に変わることができるということです。
皮膚科医の先生いわく、医学の分野で敏感肌という用語はないそうです。皮膚科医の見解では、敏感肌とは、「軽いアトピー性皮膚炎のある乾燥肌」を指します。
簡単に言うと、肌のバリア機能と保湿を担っている細胞が少ない「乾燥肌」を指します。「敏感肌」だと思っている肌のほとんどは、実は「乾燥肌」に分類されるのです。
つまり、乾燥肌の人同様に、保湿をして、バリア機能を高めるケアさえすれば、美肌にもなれるのです。
なぜ、敏感肌になってしまったの?
生まれてからすぐに、敏感肌になったという人はあまりいません。しかし、自分は敏感肌だと感じる人は、年を重ねていくと増え続けていきます。
なぜ、敏感肌になったのでしょうか?
原因は大きく分けて4つあります。1つずつ、原因を見ていきましょう。
1.化粧品による刺激
敏感肌の多くは化粧品による刺激が原因です。肌のバリア機能が壊れていることで、化学物質が肌内部に入り込みやすくなっているのです。
また、過剰な洗顔や角質ケアによる刺激も原因となります。角質ケアをしすぎると、未熟な角質が生まれ、バリア機能は低下し、水分を保つことができなくなります。これはいわゆる肌が乾燥している状態なのです。
2.汗や紫外線による刺激
汗には塩分が含まれており、炎症を起こしやすくします。また、真夏に、屋外で汗をかき、室内に戻りエアコンでその汗を蒸発することを繰り返していると、バリア機能も低下します。また、過度の紫外線も当然影響があります。
3.ストレスや睡眠不足
体内のマグネシウムは、細胞が分裂したり、分化して角質層になるために必要なミネラルです。しかし、精神的ストレスを受けると、マグネシウムは尿からどんどん放出されます。すると、肌のバリア機能が減少します。
また、睡眠中には、「若返りホルモン」と呼ばれる、成長ホルモンが分泌されます。バリア機能が低下した肌の修復には、成長ホルモンの活躍が欠かせません。
4.女性ホルモンの周期
肌状態の波と、女性ホルモンの周期は密接に関わっています。周期によっては、肌が乾燥し、カサつき、バリア機能が低下し、肌が敏感に傾いてしまいます。
また、季節の変わり目に敏感肌になるという人もいます。普段は、何ともない化粧品が、春先や秋口だけチクチクしたり、赤くなったり、かゆくなることがあります。
血管内で流れる血の量は、実際の気温とのズレがあります。そのため、季節の変わり目になると、肌が乾燥しやすくなったり、バリア機能が弱まることもあるのです。また春先は、埃やダニなどのアレルゲンが増えるため、身体の免疫力が下がり肌を敏感にします。
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あなたに当てはまる原因はありましたか?
もし、当てはまるものがあれば、今からでも遅くはありません。改善していきましょう。
さて、見直しができたところで、具体的なお手入れ方法を見ていきましょう。
お手入れ改善法
実際にお手入れの改善方法をご紹介する前に、敏感肌の人が、心掛けてほしいことが2つあります。それは、保湿とバリア機能を高めることです。
水分・脂分を肌に補う保湿ケアをすることで、バリア機能が高まり、肌は落ち着いて刺激を感じにくくなります。保湿は何より大切で、効果が最も出るスキンケアなのです。
また、アトピーの患者は、ダニ、埃、カビなどの外から皮膚に触れるものが問題なので、バリアを高めるスキンケアを行えば、皮膚のアレルギー反応はかなり抑えられます。
もし、あなたの肌が敏感な状態に傾いているときは、どんなスキンケアでも受け入れられる状態まで回復させましょう。その際には、敏感肌用の、低刺激で消炎効果のある、肌にやさしい化粧品を使いましょう。
大切なポイント確認したうえで、実際にクレンジング、洗顔、その後のスキンケアで気を付けるべき点を見てみましょう。
1.クレンジング
ポイントは、安全にきちんと顔を洗えているかです。肌が敏感に傾いているときには、クリームタイプのクレンジングがおすすめです。決してこすらず手早く優しくメイクオフしましょう。
2.洗顔
肌をまず予洗いして濡らした後、必ず洗顔料をたっぷり泡立て、泡でなでるように、やさしく洗いましょう。
ただし、敏感に傾いているときは、泡をTゾーンのみに乗せる程度で、あとは、その泡でさっとなでるだけで大丈夫です。
40度以上のお湯を使わず、熱いと感じない30度くらいのお湯を使いましょう。30度と言うと、皮膚温よりも少し低いのでかなりのぬるま湯だと考えてください。
40度以上のお湯を使うと、皮脂をとりすぎ、乾燥し、バリア機能を壊してしまうので注意しましょう。
3.その後のスキンケア
洗顔後は、肌がいつも以上に乾燥しやすいです。すぐに、化粧水、美容液、乳液(または、クリーム)を使用しましょう。
化粧水や美容液は、手のひらやコットンで、肌に軽く押し込むようにしましょう。間違っても、パッティングなどはNGです。
乳液(または、クリーム)は、手のひらの中で広げ、手のひらで温めて、こすらないように肌の上から押さえこむようにつけましょう。
美しい肌になるために…
あなたは本当に敏感肌でしたか?
敏感肌には、以下の3タイプあります。
- 常に敏感に反応するタイプ
- アトピー皮膚炎を持っているタイプ
- 時々、敏感に反応するタイプ
全てにおいて共通することは、「敏感肌」だと思っている人の肌は、「乾燥肌」であることが多いです。
そのため、美肌になるためには、保湿・肌のバリア機能を高めるスキンケアが必要です。
しかし、スキンケアに気をつけていても、突然敏感肌になることがあります。
- 化粧品による刺激
- 汗や紫外線による刺激
- ストレスや睡眠不足
- 女性ホルモンの周期
こういった様々な刺激によって、肌は敏感に傾き、炎症が起きやすい肌になります。未然に防げるものは、しっかり防いでおきましょう。
またお手入れのポイントは「優しく丁寧に」洗うことと、保湿すること、そしてクレンジングや洗顔は、ぬるま湯で洗うことです。
洗顔後は乾燥を防ぐために、すぐに化粧水や美容液、乳液を肌に押さえこむようにつけましょう。
どんな肌であろうと、努力次第では美肌になれます。自分の肌をそのままにするのも、きれいにするのも、全ては自分次第です。
美しい肌となり、毎日キラキラした人生を歩んでいきましょう。