知っておきたい肌の役割とは?

肌がどのようなメカニズムでなりたっているか知らなくても、スキンケアはできます。

しかし肌の構造を知っておくと、どうしてスキンケアが必要なのか、どうケアすべきなのかを理解する助けになります。

肌、つまり皮膚には、人間が生きていく上で大切な役割を担っています。

ざっくり言ってしまうと外部からの直接的な刺激や細菌、病原菌の侵入を防止すること、紫外線などさまざまな物質から体を守るためのバリア機能などです。

人が健康に生きるために欠かせないのが皮膚というわけですね。

その皮膚をどのようにケアすべきなのか、深く知るために肌の役割についてより具体的に紹介しましょう。

水分の侵入防御能力と水分のキープ力

人間の肌は体内の水分を保つ役割をしています。また外からの水分の浸透を防いでもいます。

さらに老廃物を排出し、体温調節や痛み、暑さや痒みを認識する役割も持っています。

その中でももっともスキンケアに関りが深いのが水分の侵入防御能力と維持力でしょう。

お肌の最前線の角質層はほどよく固くケラチンが物理的なショックを受け止める

肌の最前線に立っているのが角質層と呼ばれる場所です。そしてケラチンという物質とともに物理的な刺激を受け止めて、体内が傷つかないようにガードしているんですよ。

このような刺激をずっと受け続けると、その部分の角質は固く厚くなります。

大人のかかと、肘や膝の皮膚が硬くなる状態や、よく使う部分にタコやマメができるのもこのような理由からなんですね。

さらに皮膚の中間にある真皮のコラーゲン繊維やエラスチン繊維、皮下脂肪もクッションとなり外部からの衝撃を和らげてくれるんですよ。

健康的な皮膚は弱酸性ですが、アルカリ性に傾いた肌は細菌が繁殖しやすい肌になります。

そこで表皮はアルカリ中和能力を使い、お肌のPHをコントロールして細菌の活動を抑制します。

また主に紫外線を防ぐ役割をするのが表皮のメラノサイトなのです。

どんなしくみで人間の肌は潤っているのか?

健康な肌は角層に20%から30%の水分が含まれています。それ以下になるとカサカサの肌になり、固くなってしまうんです。

なぜ人間の肌がカサカサにならないかというと、汗腺や皮脂腺、表皮細胞にある天然保湿因子や角質細胞間脂質の働きで潤いが保たれているからなんですよ。

潤いを保つ3つの因子とは?

潤いを保つ3つの因子のうちのひとつに皮脂膜というものがあります。

これは汗腺から分泌された汗と皮脂腺から分泌された皮脂が混ざり合いできた皮脂膜で、天然のクリームとも呼ばれています。

肌の表面を覆って保護する役割をになっているんですよ。年齢や性別、体の部位によって分泌される量は異なります。

しかし皮脂の分泌が少なすぎると肌はカサつき、逆に多すぎると肌がベタつき、ニキビの原因になります。しかし潤い肌のためには適度な皮脂の分泌は必要なんですよ。

一般に皮脂は頭部や顔、胸、背中など上半身で豊かに分泌されますが、下半身ではすくなくなります。

男女ともに思春期では皮脂分泌は盛んなものの、年齢を重ねるにつれ徐々に減少し男性は減少が穏やかですが、女性は閉経後に少なることがわかっているんですよ。

次に潤いを保つ因子の2つ目、天然保湿因子があるんですよ。

角質細胞内の水分を保つ働きをになっており、成分としてアミノ酸やピロリドンカルボン酸、乳酸や尿さんで表皮細胞で作られます。年齢を重ねるごとに、こちらも少なくなっていくんですね。

最後に角層細胞間脂質という潤い因子がありますが、角層細胞間脂質は角層細胞の間を満たしており、水分の蒸発を抑制し、肌の潤いを保つ役目をしています。

およそ80%がセラミドと呼ばれる保湿成分で、角層細胞の構造は壁とボンドに例えると分かりやすいかもしれません。

角層細胞(壁)を角層細胞間脂質(ボンド)がしっかり結びつけることにより、水分の蒸散を抑え、外部刺激から肌を守ってくれます。

しかし細胞間脂質、つまりボンドが少なくなれば、壁である角層細胞もぐらつきます。これがお肌が粉を拭いた状態というんですよ。

肌は毎日生まれ変わっている!ターンオーバーの仕組みとは?

また肌のいちばん内側にある基底層では毎日新しい細胞が生まれ、後から分裂する細胞に押し上げられ、肌の表面近くまでやってきます。

この生まれ変わりをターンオーバーと呼びます。この期間はおよそ28日とも30日とも言われているんですよ。

ですから常に表皮は生まれ変わっているといえますね。

このターンオーバーの過程ではうるおいのための天然保湿因子も作られるため、正常なターンオーバーはお肌の潤いを保つためには必須なものなんですよ。

体温調節機能や分泌排泄作用、その他さまざまな機能をお肌は持っている

暑くなると汗をかく、毛細血管の収縮で体温調節するのもお肌の役割のひとつです。

人間の体温を一定に保つ働きをしています。さらに汗腺から汗、皮脂腺から皮脂、皮脂表面から水といったように分泌物を排泄する役割もお肌は持っているんですよ。

汗には体温調節機能がありますし、皮脂には細菌の増加、汗腺を防ぐ不飽和脂肪酸がふくまれています。

その他、紫外線防御機能や抗酸化作用もお肌は持ち合わせていますよね。免疫作用や知覚作用、吸収作用も持っています。

皮膚呼吸も行っていますし感情の伝達やビタミンDの合成の機能も備わっているんですよ。

お肌の健康をサポートするにはどうしたらいいの?

お肌は吸収器官ではなく、本来の役目は排泄する器官です。

ですからバランスのよい食事を摂った日や、薬膳料理を食べた翌日などは、肌がイキイキしていることが多いんですよ。お肌は瑞々しくなり、トーンアップして見えます。

血液などで運ばれた栄養素が、結果的に表面に現れるからなんですよね。

健やかなお肌の健康のためには、毎日のバランスの取れた食事、補うためのサプリメントで内側からのインナーケアが大切です。

お肌を綺麗に保つために知っておきたいこと

健康的で美しいお肌を保つために知っておきたいことは、潤いがあり、しなやかかつキメが整っていることです。

また血色がよく透明感もあり、くすみがないこともお肌の美しさの決め手ですね。

弾力感があり、ハリがあるお肌も美しい肌です。しかし人間を囲っている環境や日常生活は、お肌にダメージを及ぼすことが多い外的要因が多いです。

お肌は本来バリア機能を持っていますが、年齢や個人差、環境によってそのバリア機能も弱まることがあるんですよ。

ですからお肌を常に綺麗に保つことでダメージを防ぐだけでなく、潤いを補いハリを与え、お肌を健やかに保つことが大切なのです。

そのためには正しいスキンケアが必要です。お肌が重要な役割をするためにも洗浄、保湿、UVカットは欠かせないと考えておきましょう。

お肌の役割を知って自分のお肌を労わる

いかがでしたか。お肌にはさまざまな役割があることがわかりましたね。

第1にお肌は潤いを与えてくれます。その潤いがなければお肌は外的刺激から身を守ることができません。

体温調節や排泄機能も人間にとって必要なものですし、潤いはお肌の美しさを保つためには必要な条件です。

またお肌は日々の食生活から作られますから、バランスの良い食事も大切だということがわかりましたね。

バランスの良い栄養素が血液の循環により運ばれ、お肌がイキイキとした状態に生まれ変わります。

そんなお肌の健康を守るためにも、お肌の役割をよく知って、自分のお肌を労わるようにしましょう。

参考文献