肌のバリア機能とは? バリア機能を回復し高めるには?

あなたは、「敏感肌から抜け出したい」と思ったことはありませんか?

結論から言うと、敏感肌の人は、スキンケア次第でトラブルなしのきれいな肌になれます。

また美肌に近づく化粧品や、方法があれば知りたくなりますよね?

実は、美肌に近づける化粧品や方法があります。

敏感肌と思っている人は、たいてい乾燥肌であることが多いのです。この場合、肌のバリア機能を高め、保湿をしっかり行うことで誰でも美肌になることができます。

今回は、肌質改善のための秘訣をまとめてみました。自分が敏感肌だと思い、美肌をあきらめてきたあなた。この秘訣を知れば、美肌になり、毎日鏡を見るのも楽しくなりますよ。

肌のバリア機能ってどんなもの?

肌は、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層からできています。これらは、それぞれ肌を内側や外側から守ったり、支えてくれます。

肌のバリア機能を担ってくれるのは、表皮の一番外側にある角質層です。これは、死んだ表皮細胞から作られ、細胞と細胞の間に保湿成分を含んでおり、外界から肌全体を守ってくれる役割があります。

角質層の水分を守る保湿物質は3つあります。この保湿物質は、美肌に近づくために重要な物質です。1つずつ、働きを見ていきましょう。

セラミドなどの角質細胞脂質

角質細胞には、かたいケラチンというたんぱく質でできていて、それが塀のように並んでいます。これがバリアとなり、細菌やウイルスの侵入を防ぎ、皮膚に必要な水分を保っています。

この塀と塀をくっつける役目が、セラミドなのです。

セラミドは、肌表面の角質細胞の間に含まれる脂質で、角層の水分の大半を保持しています。セラミドは肌内部の水とくっついて、水分の蒸発を阻止する性質があります。そのため肌の潤いを維持するのに欠かせない存在なのです。

しかしセラミドは、加齢、環境や気候の変化、過度の洗顔などで減少していきます。セラミドが減ってしまうと、角質細胞がはがれ落ち、そこから水分が蒸発してしまいます。すると外からの刺激が皮膚に入り、炎症が起こってしまうのです。

天然保湿因子

角層の水分の16~17%を守っています。水を大量に抱え込む性質があり、肌の潤いを保つのに重要なものです。

皮脂

残念ながら、角層の水分の2~3%しか水分を守ることができません。

ほとんどの水分はセラミドが保っている

以上のような割合から、セラミドをたっぷりと含んだ肌は、水分を保った潤いに満ちている状態にあるということが分かります。そのため、美肌の秘訣は、セラミドをしっかり摂ることが重要なのです。

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それではバリア機能について簡単にまとめると、以下の通りです。

角質層は細胞と細胞の間にセラミドなどの保湿成分があり、肌の水分を保持しています。同時に角質細胞がきれいに並ぶことで、細菌やウイルスなど外的刺激の侵入を防いでくれます。

この保湿成分が減ると肌の水分量が低下してしまいます。すると肌の奥からも水分が逃げだし、バリア機能が低下し、外的刺激が侵入しやすい状態になるのです。

そのためセラミドなどの保湿成分を正常に働かせることが、肌のバリア機能を保つ秘訣なのです。

バリア機能を高めるために~スキンケア編~

どんなにお手入れを頑張っても、季節やストレス、女性ホルモンバランスなどによりバリア機能が低くなることはあります。

そんな時、スキンケアでバリア機能を回復したり、高める方法があります。詳しく見ていきましょう。

バリア機能を改善するポイントは、油分や水分をたっぷり補給することです。これらを補給するためには、エモリエント成分とセラミドが必要です。それぞれの働きは以下の通りです。

エモリエント成分

エモリエント成分とは、肌の表面や角層内で水分が蒸発するのを防ぐ働きがあります。また角質中の水分量を適正に保ってくれる働きを持つ成分です。これは、セラミドの働きを補強したり、補ったりする油性の成分です。

化粧品原料のうち、油性成分にこの働きがあります。これは、肌なじみが良かったり、感触がいい成分が化粧品には含まれています。

例えば、オリーブ油、ホホバ油、スクワラン、セラミド、ワセリンなどです。

セラミド

クレンジングや洗顔料でダメージを受けた肌の表面の角質層は、ジワリと角質層から水分を出して、細胞の間を水分で満たし始めます。

細胞の間にある、セラミドのような脂質は、その水分をしっかりキャッチして、正常な表皮のバリア機能を回復させようとします。

化粧水を選ぶポイントとは?

美しい肌になるためには、どんな化粧品を選べばよいのでしょう?

それはセラミドやエモリエント成分を含む肌に優しい化粧品を選択することです。

化粧品による真の保湿効果とは、保湿成分とエモリエント成分をバランスよく、角質になじませることで、角質のバリア機能を補強します。

そのため化粧水、乳液、クリームなどを組み合わせて使うことで、保湿効果が得られます。

健康で美しい肌を維持するには、清潔にする必要があり、洗顔が必要です。その際、水やお湯の洗顔だけでも、皮脂や保湿因子は失われます。

そのため保湿機能のある化粧品を使うことでバリア機能が維持できます。また、季節によって敏感に傾くこともあるのです。

冬の間に乾燥した肌は、春になっても乾燥しやすい傾向にあります。ですから角質層の保湿成分を補充する美容液でバリア機能の回復させることが大切です。

外気が乾燥し始める秋は、保湿成分入りの美容液で、バリア機能を高めましょう。

バリア機能を高めるために~日常生活編~

スキンケアでバリア機能を回復したり、高めることは大切なことです。しかし、不規則な食生活、睡眠不足ではいつになっても肌質は改善できません。日常生活において、バリア機能を高める方法は、主に3つあります。

  • バランスのとれた食事
  • 十分な睡眠
  • ストレス解消

ここでは、1つ1つ詳しく見ていきましょう。

バランスのとれた食事

肌だけでなく健康を保つためにも、バランスのとれた食事は、生きていく上で最も重要です。ここでは、肌が敏感に傾いている人に、まず摂っていただきたいものをご紹介します。

皮膚の抵抗力を高める栄養成分は、たんぱく質、ビタミンB2、ビタミンB6、カルシウムなどです。

中でも、皮膚の炎症を抑えて、抵抗力をつける働きがあるのはカルシウムです。カルシウムは、牛乳、乳製品小魚、海藻類に含まれます。カルシウムの吸収には、ビタミンDや卵、しいたけ、牛乳などが効果的です。合わせて摂取しましょう。

また、必須脂肪酸のα-リノレン酸は、アレルギー性の症状を抑える働きがあります。例えば、サバやサンマなどの青魚や、えごま油、亜麻仁油などの植物油に多く含まれます。

体内のマグネシウムは、細胞が分裂したり、分化して角質層になるために必要なミネラルです。しかし精神的ストレスを受けると、マグネシウムは尿からどんどん放出されます。すると肌のバリア機能が減少します。

マグネシウムが多く存在する食品は、魚介類です。魚介類は、たんぱく質も同時に摂取できるので、積極的に食べましょう。

糖分の取りすぎは、皮膚の抵抗力を弱めます。取りすぎには気をつけましょう。

十分な睡眠

睡眠も、食事と同じように、とても重要です。眠り始めてから、約3時間以内に「成長ホルモン」が分泌され、肌の奥の細胞分裂が進みます。そのため、最低6時間は眠りましょう。

また、22時から2時の間は、肌や体のゴールデンタイムと呼ばれています。現在は入眠後3時間から4時間の間という説が有力です。この時間に熟睡することで、「成長ホルモン」の分泌が活発になります。

5時間くらいしか寝ない人と、8時間寝る人では、角質層の水分量は2倍、保水力は2.5倍の違いがあります。また、キメの細かさやバリア回復力も倍以上の差が出ます。

「肌が最近敏感に傾いてきた」という人は、まず、睡眠時間から改善してみましょう。

ストレス解消

ストレスが溜まると、肌だけでなく、健康にも影響してきます。ストレスで肌荒れが起きたり、肌の老化も進みます。日ごろから、運動したり、ゆっくり入浴するなどストレスを発散していきましょう。

また入浴後は、乾燥するため、保湿をしっかり行いましょう。

美肌の秘訣とは?

敏感肌から美肌に変わるには、肌のバリア機能を高めることがポイントです。

角質層は細胞と細胞の間にセラミドなどの保湿成分があり、素肌の水分を保っています。また、角質細胞がきれいに並ぶことで、外的刺激の侵入を防ぎ、バリアの役割を行ってくれます。

つまり、肌内部でセラミドが正しく働いてくれることが、バリア機能を保つ秘訣です。

そのためにはセラミドや水分量を保ってくれるエモリエント成分を含む肌に優しい化粧品を使って、保湿を中心としたスキンケアを行うとよいのです。

また、スキンケアだけでは肌のバリア機能を高めることはできません。

バランスのとれた食事をとり、十分な睡眠を心掛け、ストレスを溜めないことが美肌に近づく秘訣です。

まずは自分の生活習慣を見直して、肌も心も体も美しくなりましょう。

参考文献